東京初のクラシック音楽コンサート専用ホールとして誕生したサントリーホール。まさに日本を代表する名ホールですが、その開館の年(1986年)に、アマチュア音楽団体による演奏会として初めて同ホールにおいて開催されたのが、当団の創立25周年記念演奏会でした。メインの曲目は、サン=サーンス作曲 交響曲第3番「オルガン付」。かねてから、容積が大きく芳醇な響きのあるホールでのパイプオルガンとの協演を目指していた当団にとって、これ以上ない環境で夢を実現する機会となりました。このほか、現在では我が国でも広く演奏されるようになったコジェブニコフ作曲 交響曲第3番「スラヴィヤンスカヤ」を本邦初演するなど、真にエポックメイキングな演奏会であったと自負しております。演奏会の開催日は1986年12月5日。同ホールの開館日(10月12日)から僅か2か月後のことでした。