黎明期の当団を指導してくださった指揮者の方々について、当時の演奏会パンフレットの記載等から簡単にご紹介させていただきます。初代指揮者の斎藤好司氏は早稲田大学オーケストラのホルン首席奏者で「アマチュアとは云え、プロにも優るとも劣らない技倆の持主」。東京都吹奏楽連盟の常任理事も務められました。二代目の村方千之氏は後年ヴィラ=ロボス音楽祭国際指揮者コンクールで特別賞を受賞された高名な指揮者の方ですが、当時は東京都中学校吹奏楽連盟の初代理事長を務められるなど吹奏楽界の重鎮でした。吹奏楽コンクールにおいて全校を金賞・銀賞・銅賞のいずれかとする評価方法を導入したのも氏の発案によるものだそうです。三代目の篠原猛氏は芸大出身のフルート奏者の方で、レコード・放送に活躍され「誰でも日に数度はこの人のフルート、ピッコロ、リコーダー等の音を聴いているはず」とのこと。四代目の秋山紀夫氏は全日本吹奏楽連盟副理事長・全日本吹奏楽指導者協会事務局長等を務められた我国吹奏楽界の第一人者。素晴らしい指導者の方々に恵まれたことに、あらためて感謝したいと思います。(※文中記載の役職等は、いずれも当時のものです)。